ベルリン・フィルの演奏会に行ってきました。10月19日サントリーホールで行われたクラウディオ・アバド指揮のマーラーの3番です。私は今までベルリン・フィルを生で聴いたことがなく、今回の来日はスケジュールが会えば是非東京まで聴きに行きたいと思っていたのです。 しかし仕事を休めることが分かったのが演奏会の1月ほど前で、チケットは当然即日完売ですから諦めていたのですが、友人がインターネットで探すことを薦めてくれて幸運にも良い人とコンタクトが取れて3週間前にチケットをゲットできました。いやー、素晴らしい。感動しました。空っぽになって音楽を楽しんだのは何年ぶりかな〜。ベルリン・フィルの変貌を嘆く人もいますが、指揮者や時代が変わればオケも変わるのは当たり前でその流れを歓迎したいですね。先月聴いたケルン放送響とは比べること自体無意味ではありますが、やはり格が全く違いますね。皆がBPOに夢中になるのが分かりました。いつもCDで聴いているバランスに、臨場感、一体感、音量、迫力を足した感じでした。アンサンブルや音程も緻密で、ここがかつてのBPOファンには物足りない箇所なのでしょうか。「猛獣区」が「訓練された猛獣達」になったような気もしないでもないです。 それにしても素晴らしい音楽が幸せな気持ちにさせてくれるということを、久しぶりに体感しました。音楽が仕事になる以前ってこういう感じでした。今はどうしても音楽を仕事の耳で聴いてしまうのです。あまりの感動でホテルに戻ってから10年間生やした髭を剃ってしまいました。 |