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管理人のひとりごと

ワークショップ('04.6.19更新)

毎日新聞の連載や色々なところですでに書きましたが、昨年から札響が本格的に取り組みを始めた事業の一つに、小中学生向けのワークショップ形式による音楽教室があります。昨年の夏にロンドン響からマイク・スペンサー氏というワークショップ形式の音楽教室の権威をお呼びして、3日間の楽員むけ集中講義も行いました。これはオーケストラ連盟という全国のオーケストラが加盟している組織が企画したものだったのですが、多くの楽員が受講しました。

で、今年に入りいよいよ本格的にスタートした訳です。毎回数名の楽員が講師になり、児童が参加して音楽を使った様々な遊びを通じて音楽を体験してもらう、というのがワークショップ音楽教室の狙いです。スペンサー氏の講義では、子供の心をやわらげるための鬼ごっこみたいな遊びに始まり、自己紹介、輪になって皆でリズムを作るゲームや、もっと高度になると抽象的な概念を即興音楽で表現する様なプログラムなどがありました。

その講義を受講した時の正直な私の感想は、「日本に直輸入は出来ないだろうな」というものでした。マイクさんの高度なスキルによって成し遂げられたプログラムであるという事は置いておいて、例えば皆でリズムを作る遊びは、単純なリズムを言われるままに刻み続け、その目的が分からない。その旨を質問すると、「今、あなたが感じた事が答えです」という答え(^_^;)。ん〜〜。こういう逆説的ないかにもアングロサクソン的な論法は日本人にはどうだろう。と思いました。

もともと日本人は抽象的な概念よりも、具体性、現実性の積み重ねで答えを導くタイプなのではないでしょうか。音楽遊びにしても目的や完成図を最初に示され、それを効率良く、さらに洗練させて達成する事を主眼とした方がよいのではないかな?というのが私の正直な感想でした。

札響が始めたワークショップは、指導にあたる楽員が前もってミーティングを重ね、当日どういったプログラムで臨むかを話し合います。対象児童の年齢や学校単位なのか、クラス単位なのか、あるいは地区単位なのかでもプログラムアは大きく変わってきます。低学年向けと高学年向けでもプログラムは変えるべきです。与えられる時間は2時間がほとんどです。個々のプログラムの時間を計り、紙に書いて計画表を作ります。一つのプログラムがコケても次ぎを出せるように多めに用意します。プログラム個々の目的が、例えば楽器の紹介なのか、拍子を理解してもらうためなのか、音楽の後の静寂を体感させるためなのか、など整理して指導にあたる楽員が理解します。

ワークショップ当日は、まず本業の演奏を目の前で聴かせて取合えず子供たちを圧倒します(笑)。じゃないと、「このおっさんたちは何もの??」と思われてしまいますからね。そして、質問コーナーや自己紹介などで圧倒された心を和らげてもらいます。「なんだ、うちのパパと同じじゃん」と。そして興味が湧いたところでおもむろにプログラム突入です。

正直に告白すると、ワークショップ音楽教室は日本ではまだまだ試行錯誤の段階だと思います。ワークショップは音楽に限らず注目されていますが、それにあたる私たちオーケストラ楽員は音楽のプロではありますが、教育のアマチュアです。実際私などは子供が苦手で、素直なよい子はいいのですが、生意気な子に接するとすぐにムカッとします(苦笑)。おとなしくて無口な子相手にはどうしていいのか分からなくなります。しかしながら、音楽を体感してもらう教育に誰があたるのが適任か考えた時に、やはり地元オーケストラの楽員あたりが一番近いところにいるのかな、と思います。

教育に関しては、専門家のアドバイスを受けたり、専門書で研究するなどして努力していく必要があると思います。実際わたしが言うのも何ですが、始めて一年足らずで札響のワークショップも随分とスキルアップしたと思います。参加児童や見学の教育関係者や父母の評価も上々です。為せば成る(はず)。何がなんでもやらねばならんのです。

下の写真は6月18日に行われた、豊滝小学校(札幌市南区)の様子です。札響の参加楽員は16人。児童数は50名程でした。演奏、楽器紹介、リズム遊びのあと、”火の鳥”を題材にした創作音楽劇を皆で作りました。ここの小学校は自然に囲まれて、子供たちも素直で伸び伸びしてて良かったな〜〜〜。

ワークショップ音楽教室に関するお問い合わせは札響事務局(011-520-1771)へ。


札響楽員を学年で分ける('04.4.7更新)

わたしはよく札響の楽員を大学の学年に分けて考えます。
大学は言うまでもなく4年制ですよね。で、今のわたしは札響の中では2年生。
例えば50代で”カスタネットワールド”の管理人でも有名な打楽器の真貝さんは4年生ですね。4年生は他にトロンボーンの真弓さん、ヴァイオリンの石川さん、つい先月卒業したチューバの香川さんはOBになりました。クラリネットの渡部さん、村松さん、フルートの清水さんも4年生ですね。

3年生はフルートの森さん、オーボエの岩崎さん、ホルンの市川さん、菅野さんあたりもそうですね。わたしの所属するチェロパートは3年生が多くて文屋さん、川崎さんは3年生。でも例えば坪田さんや廣狩さんは微妙なところで、わたしより5つ〜8つ位年上ですが入団年は私よりも遅いので、浪人して入学した2年生と見ることもできます。でも二人とも他の楽団から移ってきたので3年生に転入という見方もできます。菜々子ちゃんと角野君は1年生なので、完全な2年生はわたしだけです。

団内を見回すと、わたしと同学年の2年生はけっこう沢山いて、同じ昭和40年生れだけ数えても、ヴァイオリンの橋本幸子さん、ヴィンチェンツォ、ヴィオラの物部、ホルンの折笠、ステマネの工藤、ライブラリアンの田中正樹。この年が退職する時に向けて退職引き当て金はしっかり用意してね!って感じです。1つ2つ違いでは三原兄弟、クラリネットの多賀さん、ヴァイオリンの福井さんは浪人して入学してきた2年生って感じかな。コントラバスの大沢さん、ファゴットの村上さん、パーカションの藤原さん、太垣内さんあたりも2年生だろうな〜。金管ではトロンボーンの田中さんも微妙に2年生かな・・。

名前出てない人他にも沢山いるけど、みんなわたしの中ではしっかり学年に振り分けられてます。

で、学年ごとに集う居酒屋が違ったりします。やはり同学年は年も近いし、団内での立場や人生上の、例えば子供が小さいとか、共通の話題も多いのでまとまりますよね。オーケストラは普通の会社と違って、上司と部下っていう関係がないので年齢や入団年でグループができます。首席制度もありますが、首席はあくまでもステージ上で演奏上のリードをする役目なので、上司部下との関係とは異質なのです。

なんでこんな事を急に書き出すかというと、今日の「あやこの部屋」(ヴィオラの辻彩子さんのH.P.http://plaza.rakuten.co.jp/bombom26/ の『送り出す』を見て、「なるほど、1年生たちもしっかりまとまっとるな・・」と思ったからであります。これまた普通の会社と違って、空席が出来たら募集をかけるオーケストラは”同期入社”=”年も一緒”っていうわけではないので、5年10年かけてなんとな〜く学年が形成されていくのです。

だから、気がついたら自分は2年生。1年生は楽しそうだな〜、とちょっと羨ましくなりました。

ちなみに、理事長は校長先生で話すこともない。専務理事は担任の先生かな。事務局は職員室って感じ。職員室が苦手だったわたしは事務局室ではどうもくつろげない体質です(笑)。

楽員おしゃべりアンサンブル(定期プログラムより)('04.1.27更新)

こちらをご覧ください。 (140kbが4枚あります)

上田札幌市長のこと('03.7.28更新)

今日(7/27)、毎年恒例の手稲の森合唱団と札響の野外コンサートが手稲前田森林公園でありました。午前中リハーサルがあるので会場に行くと、今日は上田市長が来る事になったとのこと。上田市長はご存じの方も多いと思いますが、6月に札幌市長に就任するまでは札響のファンクラブである”札響くらぶ”の会長も務めておられ、忙しい弁護士活動の合間を縫ってほとんどの札響の定期演奏会、札響クラブの会合や催しに自転車で駆けつけ出席されていました。会の挨拶などでは笑顔で「わたしの札響」と言ってはばからない無類の札響ファンで音楽好きの方です。

そうした縁もあり、楽員たちとは気さくに付き合って下さる仲でもあり、私も公私共に随分とお世話になっています。政令指定都市初の再選挙となった先の激しい選挙戦では、私は出陣式に個人的にカルテットのメンバーと演奏する位しか応援できず後ろめたさを感じていました。有名になった”辻説法”ではパワフルな上田さんもさすがに疲れ切った様子でしたが、「芸術音楽に親しみましょう。キタラに札響を聴きに行きましょう」と話しに付け加えて下さるのを聞いて何やら申し訳ない気持ちにさえなりました。

選挙が終わり見事札幌市長になった上田さんですが、嬉しさ99%ですが、正直に言うと、「これで上田先生と会う事もなくなるんだな」と一抹の寂しさも1%位は感じてました。ところが予想に反して相変わらず超多忙な公務の合間を縫って演奏会に足を運んでくれます。PMFの札響演奏会の時は一人で楽屋口に立って「いや〜〜、良かった良かった。熱の入った演奏だったな〜」と楽員たちに感想なんぞを言ってくれます。心配は杞憂だったようです。

今日の野外演奏会では上田さんが来ると聞いて、楽員たちと「自転車で来るから時間かかるかもね〜」などと冗談を言っていましたが、さすがにそれはなく(笑)公用車で来ましたが、ラフな格好で登場しました。私は偶然先日本屋の新刊コーナーに大量に置いてあった上田先生の著書「医療はかく裁かれた」を持っていって読んでいたので(実はまだ読んでなかったのです(^_^;) )、せっかくだからサインしてもらう事にしました。「へー、大量にね、凄いね・・・(苦笑)、なんて書く?”均ちゃんへ”って書く? がはは」と、市長になっても態度や距離感が全く変わりません。本番では合唱団のTシャツに着替え合唱団の一員としてメサイアのハレルヤと終曲を飛び入りで暗譜で歌っていました。そういう姿は「素敵だー!(竹中直人の真似で)」としか言いようがありません。

上田市長は着任演説でも「都市の基礎は先人たちが整えてくれた。それを一歩進めて自然や芸術を愛おしむ街へ」という内容の事を言っていました。自然や芸術と一口に言っても色々ありますし、札響だけをえこひいきする事はできないでしょう。ただ市長自らのそうした行動とその波及効果も含めて、文化芸術の分野でやがて多く果実が実る事は多いに期待していいと思いますし信じています。お身体に気をつけて頑張ってほしいです。


北大シンポジウム('03.2.26更新)

今日、北大で開かれた「大学における芸術教育の意義」というシンポジウムにパネリストとして参加してきました。
学外から美術、音楽、建築の分野で働く人が招かれそれぞれの立場で論じるのが趣旨でした。わたし以外は中村聖司氏(北海道立近代美術館主任学芸員)、浜田文人氏(建築家、北海道工業大学講師)、司会は三浦洋氏という顔ぶれでした。

私が招かれたのは道新紙上などでおなじみの北大講師の三浦洋先生のはからいです。北大で”芸術教育の意義”が問われる事自体、実はショックなのですが、札響破綻問題とも絡めて私の存念を時間をオーバー(^_^;)して話してきました。

札響破綻問題は理事会の中に設けられた収支改善委員会で、楽員の人件費削減、財団の経費削減、事務局刷新などを柱とした収支改善予算案に労組が同意し市議会も通り、直近の危機は乗り切る事ができました。といってまだまだ本当の勝負はこれからです。来年度以降収支がブラスに転じなければ即破綻の憂き目にあいます。

ですが、人件費削減に甘んじるだけではなく、楽員が企画や増収のアイディアを出せる場を作り、労も使も一体となり新生札響を作っていこうという一体感が生れています。今までの閉塞感を思えばむしろ前向きな気持ちで意識改革が進んでいると言えます。

それと同時に行政や社会に対する粘り強い文化支援の働きかけもしていかなくてはなりません。今日のシンポでは「大学における芸術教育の意義」がテーマでしたので、その辺の私の考えを話してきました。こうした発言の場を作っていただけたことにとても感謝しています。発言の骨子をまとめました。自分の発言用の原稿にするのが目的なので言葉が足りないところなどもありますが、興味のある方は是非お読みください。

「発言の骨子」(PDF36.5KB)

 

●’01〜’02の独り言

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